EDRの隠れたコダワリ(ケーブル編

ミツバサンコーワ広報です。

今日はEDRシリーズ共通カメラのコダワリについてお伝えします。

今回は縁の下の力持ちケーブルについてお伝え致します。


コネクターのコダワリ

バイクは自動車と違い様々な部品が露出し風雨に晒されています。

外から見え辛い個所に設置していてもタイヤからの巻き上げなどによって僅かな隙間からも水が浸入します。

水が浸入し故障する原因で見落としがちなのが
配線同士を繋ぎ合わせるコネクター(カプラー)です。
防水ではないコネクターに水が掛かると端子の腐食や
毛細管現象によって配線から本体へ水分が浸入するなど
故障の原因となります。

本体をしっかり防水してもコネクターが非防水だと浸水してしまいます…
EDRシリーズはコネクターも完全新規で設計した防水コネクターを採用していますので
接続状態であれば本体だけでなくコネクター部も防水期規格IP55/56をクリアします。

一般流通しているコネクターを採用した方が製造コストも安くなりますが
安心してライダーの皆様に使って頂きたいので弊社では専用コネクターを
採用しています。


EDRシリーズの配線って普通の配線より太くない?曲げづらくない?
こんな質問も良く頂きます。
配線の太さにも理由があります。

バイクにはドライブレコーダーの画質に影響する
電子ノイズを発する部品が色々あります。

例えばイグニッションコイルや点火プラグなどの点火系の部品や
ジェネレーターなどの発電系の部品など…
これらの部品が発する電子ノイズをケーブルが拾うと
撮影した動画にノイズが生じる原因となってしまいます。

EDRシリーズの配線はこれらの電子ノイズに対抗する為
シールド処理という方法を採用しています。

イメージ図の様に配線とゴム皮膜の間に金属の層を一層挟む事で
不要な電子ノイズを防いでいます。
このシールド層がある為少し配線が太くなってしまいますが
その分ノイズが少ない綺麗な映像になります!


配線方法のコダワリ

EDRシリーズを取り付ける場合3系統の配線が必要になります。

①イグニッションに連動したプラス線
②バッテリーに直接接続するプラス線
③マイナス線

③は文字通りマイナスですが

①、②でプラスが2系統あるのはなんで…?
バッテリー直接接続だとバッテリー上がらない?
と思われた方少なくないのではないでしょうか?

この2系統は用途が異なります。


①イグニッションに連動したプラス線
こちらがドライブレコーダーを駆動する為のメインの電源になります。
こちらのプラス線からイグニッションのON/OFFに合わせてドライブレコーダーを動作させています。主にカメラや本体の録画機能やセンサーなどを担当しています。


②バッテリーに直接接続するプラス線
こちらの配線は時計の時刻を記録しておく為の電源です。
時計だけなら①の配線だけでも記録出来るんじゃない…?
と思われるかもしれません。

確かに配線の容量的には問題無いのですが、イグニッションに連動している為、
イグニッションをオフにするとドライブレコーダーへの給電が止まってしまい
時刻がリセットされてしまいます。
これでは万一起動直後に事故が起きてしまった場合に正確な時刻が記録できません。
常時電源は電源がオフの間も時刻を保持するので、イグニッションをオフにしても
正確な時刻が記録されます。
バッテリー上りが心配な方いらっしゃると思いますが…
ご安心ください!!
時計の保持専用電源なのでイグニッションOFF時の待機電流は
0.1mA程度とごく少量ですので正常電圧のバッテリーであれば心配有りません!!



一見普通の配線ですが実はこれだけコダワリが詰まっています。

配線以外のスペックについては以下のページご覧下さい。


カメラのコダワリ編はこちら

ドライブレコーダーEDR商品ページ